11月の訪日外国人旅行者の推計値が公表された。

訪日客は934,500人と前月から倍近い伸びで、100万人に迫る勢いとなった。また、その中の75%が観光目的であることも明らかとなった。

新型コロナの感染拡大前である2019年11月比では、半分を超えるところまで回復した。

JNTOは、東アジア地域において韓国からの訪日外客数が大幅に増加し、その他の地域も順調に回復していることが、今月の押し上げ要因になったと分析した。

韓国は全体の3割超となる315,400人が訪日しており、10月に続いて11月も増加率が最も高い。11月は2019年比で1.5倍増となった。

円安で日本は価格が安いことから、ブランド品や高級時計の購入を目的に訪日する観光客も多い。日本から距離の近い韓国は、訪ねやすいこともあり一気に訪日客が増えたようだ。かつて爆買いで日本の観光業を支えた中国は、コロナ対策の迷走で訪日客が回復する兆しはまだない。当面は中国以外の国々が日本のインバウンドを支えることになるが、ここへきて為替が円安から円高に転じてきた。円高の流れが回復に水を差さないことを願うばかりだ。