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円安から円高に変化した為替

11月半ばに一時152円近くまで進んだ円安だが、ここへきて円高基調が鮮明になってきた。市場関係者の間では、しばらくは円高が進むとの見通しが多いようだ。

今回の円安が、日米の金利差拡大がきっかけの一つであったことを考えると、FRBの利上げに一服感があり、日本では来年日銀総裁が交代することから、投機筋も今は動きにくいということだろう。ここから再び急速に円安が加速する可能性は低いと思う。むしろ、急激な円安の反動で、円高が一気に進むリスクも出てきた。

実際、152円近くまで進んだ円安が、政府の介入後わずか2週間で18円近く円高となった。介入の成果で円高に転じたとも言えるが、介入によって市場を歪めた可能性もある。

円高も行き過ぎると経済にはマイナスだ。適正な水準に落ち着けば良いが、急速に進んだ場合は注意が必要だ。

政府は、総合経済対策で円安を活かした経済構造の強靱化を目指すとし補正予算を組んだが、前提条件が変わると変化への迅速な対応も必要となる。為替がどの水準に落ち着くかは不明だが、為替の動きに左右されない経済体制の構築が何よりも急務である。

政策リサーチブログ記事はこちら:https://ameblo.jp/seisakuresearch/entrylist.html

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